開咬

開口上手くものが噛めない、口が閉じにくい状態をいいます。

開咬(オープンバイト)の人は、奥歯だけで食べ物をかみ切ったり、すり潰したりしなくてはならず、食べにくいために、柔らかいものが多くなります。

その為に歯に汚れが溜まりやすく、虫歯になったり歯周病が進行しやすくなったりします。

また、噛む力が奥歯に集中しやすくなり、利き噛みの歯にヒビが入ったり、割れたりしやすくなります。不幸にも歯を抜歯することになってしまうと、噛んでいる歯がさらに少なくなり、さらに悪循環になりやすくなります。

歯を守るためには、バランス良く左右の歯と使うことと、他の人よりの丁寧に歯磨きをすること。

定期的に歯科に受診し、チェックを受け適切な処置をすることが必要です。

厚生省の調査では12歳から20歳の約10%の人が

開口もしくは開口の傾向が見られると報告されています。

開咬(オープンバイト)の原因

1.指しゃぶりや舌を出す癖、舌・唇を噛む癖などの癖がある。

前歯の生え変わりの時期には前歯にすきまが生まれます。

このとき、すきまに舌を入れる癖が一番の原因で、舌の筋肉によって上下の前歯のすきまを広げてしまいます。

2.遺伝的に顎が成長しない場合。

顎の成長が悪い場合、第一大臼歯(初めに生える奥歯の永久歯)が生える時に、下顎の成長が間に合わず前歯がだんだん開いてきます。

3.鼻が詰まって口でいつも呼吸をしている。(口呼吸)

小さい頃から口で呼吸をし続けると、口の周りの筋肉が弱くなり口元が締まらなくなります。

すると口元が前に出やすくなり、出っ歯や開口の原因になります。