反対咬合

反対咬合とは

反対咬合人間には、上のアゴの歯と下のアゴの歯がそれぞれあるわけですが、多くの人たち(多数派)が上の歯が下の歯に覆い被さる咬み合わせ(上のほうが下の歯よりも外側にある形)になってます。この上下の歯のかみ合わせが逆である場合、反対咬合という名で呼ばれます。(矯正の教科書では3歯以上の連続した反対咬合をこのように呼ぶと、定義されております。)

ちなみに、奥歯(臼歯)の場合は、「臼歯部交叉咬合」とよばれます。

※もし反対咬合の人のほうが多数派であったら、反対咬合のほうが正常咬合になるかもしれません。しかし、咀嚼や発音などの機能的な面においては反対咬合のほうが不利であると思います。

反対咬合の原因

「どうして反対咬合になるか?」については、いろいろな理由原因が考えられます。遺伝によるもの(有名なのはヨーロッパのハプスブルグ家=世界史を勉強すれば必ず聞く家系名ですね)、成長発育の異常(末端肥大症など)、唇顎口蓋裂、巨大舌等々です。

原因のよくわからないものたくさんあります。

たまたま、偶然、先祖返り(?)と考えるしかない場合も多いです。

「どうして反対咬合になるか?」については、いろいろな理由原因が考えられます。遺伝によるもの(有名なのはヨーロッパのハプスブルグ家=世界史を勉強すれば必ず聞く家系名ですね)、成長発育の異常(末端肥大症など)、唇顎口蓋裂、巨大舌等々です。

原因のよくわからないものたくさんあります。たまたま、偶然、先祖返り(?)と考えるしかない場合も多いです。

治療時期について

1.乳歯列期            

歯科矯正を専門でやっている歯科医はあまり積極的に治療しない傾向があります。ただ、臼歯部交叉咬合がある場合は。患者さんの理解や協力が得られれば、少し手助けすることはあります。下顎のズレは早く治したほうが後が楽なのです。

2.永久前歯交換期(6~8歳頃)  

このころになると、子供は社会性を持ってきますので、自分の反対咬合を自覚します。自覚して「治そう。」と思った子供は、検査ができますので、レントゲン写真等をとり分析して、治療方針を決定し、治療開始となります。上顎前歯が引っ込んでいればリンガルアーチを使ったり等、症例を分析して、いろいろな装置を使います。

骨格的な異常があれば、10歳前までに一度治すか、ギブアップするかを決めます。「ギブアップ」というと誤解を招くかもしれないので、補足します。骨格的な異常が大きすぎる場合は、第1期治療をしても治りません。この場合、ダメ元でやる場合と最終的に手術にすべてをゆだねる考え方の二つなります。ダメ元で治療をする場合は、

第1期治療では治らないけど、手術の時の骨の移動量を減らすことができる場合。
最終的に手術の症例にはならないけれども、第2期治療の治療が楽になる場合。

上記二つの場合があります。

3.成長観察            

小学校高学年から中学生にかけて、思春期成長の時期があります。個人差はありますが、ひと月に1cmも身長が伸びたりします。身長の伸びと下顎骨の長さの間には比例関係があります。つまり身長が伸びる時には下顎骨の伸びるというわけです。「小学生の時は軽い反対咬合だったけど、中学生になってから急にひどくなった。」という話のカラクりはこれです。

4.永久歯列期1(中学生ころ)   

骨格的な異常が軽微である場合は、ブラケットを付けて、歯を並べて治すこともあります。

5.永久歯列2(成長が終わってから)

身長の伸びが止まってから、骨格的な異常を修正する場合は、外科手術にて対応します。この治療については、歯科矯正治療も外科手術及びそれに付随する入院費も健康保険の適応が受けられます。

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